東陽・小古食堂「ハンバーグライス」

グルメ

百名店2022選出、料理の天才夫婦が営む路地裏一軒家レストラン

小古食堂(東陽3-26-11)
ハンバーグライス(1500円)

小古食堂の看板が出ているのを見るだけでパブロフの犬状態になります。

今日は東陽町周辺を徘徊中、偶然、小古食堂の看板が出ているのを発見。お、ラッキー、と看板の写真を撮りながら周囲をうろついていましたが、開店10分前になっても誰も来ず、首を傾げながらお店の前で待機することに。いつもは必ず、少なくとも十数人は並んでいます。

なんと、開店直後も私一人だけで入店。玄関で靴を脱いで上がり、恐る恐る一番奥の席に座ります。

聞けば、3ヶ月の長きに渡って休業しており、今日は久しぶりの営業再開とのことでした。思わず「開けてくれてありがとうございます!」と言ったら、深々と頭を下げられ、さらに恐縮。というか、2022年に入ってから数回しか営業していないのに「百名店『洋食』2022」に選出されてるの凄いw

ちなみに、休業中でもデミグラスソースの火入れは毎日必要なので、あまり休んだ気にならないそうです。

今日のお味噌汁は春らしく京都のセリと柚子をのせた豆腐のお味噌汁。じっくり味わいながら飲み干すと、ライスに続き、ハンバーグが出てきました。ひゃー、ここで、久しぶりの営業再開第一弾&今日最初のハンバーグをいただけるのはこの上ない僥倖。

小古食堂さんは、通常の営業期間中でも突然お休みしてしまう頻度が高く、「幻のハンバーグ」とも言われています。今日は偶然の看板目撃でしたが、普段は近隣の方だけが看板に気づいて身内や知り合いに報告し、みんなあわてて来店するホントのクチコミ形式。通常は火曜日と土曜日の11:30~14:30。メニューはハンバーグライスしかなく、聞かれるのはご飯を大盛り(+100円)にするか否かぐらいです。興味を持った遠方の方は、入れればラッキーぐらいに考えて江東区東陽にお越しください。

三段焼き工程のパテはマスターが作り、12+4時間煮込むデミグラスソースはマダム担当。赤ワインの香り高いデミグラスソースがたっぷりとかけられた丸いハンバーグに、絶妙に火入れされた目玉焼きが乗せられています。食べ進めると黄身がトロリと流れ出てソースと渾然一体となり、至福の時間がより濃密に。今日のデミグラスソースは3ヶ月振りとあって、酸味が抑えられ、格段にまろやかでウマーイ(;;)

営業中は、厨房内にシェフ帽のマダム+アシスタント、玄関にはマスターがいらっしゃって会計を担当するのですが、今日は残念ながらマスター不在でした。

「もうわたしら年寄りで、いつ死んでもおかしくないから今のうちに食べて!」というのがマダムの口癖。

帰り際、また来てね、と言われたので、また必ず来ます!と返して退店。

あーおいしかった!まんぞく&しあわせ!

また必ず来ますね!