江東区の歩き方「風景印」編

「風景印」とは、各地の郵便局にゆかりのある風景や名所が描かれている「消印」です。
「風景印」には次のような特徴があります。

●その郵便局がある地域の風景や名所の図柄。
●直径36mm程度で、通常の消印より大きめ。
●押印には鳶色(赤茶色)のインクを使用。

今回集めた「風景印」の一部は、詳細がわからないほど霞んでいたり潰れていたりしますが、「風景印」を求める人はそんなに多くないのか、押印に慣れていない職員の方が多い印象でした。後続の礎となることが出来れば幸いです。

ギャラリー「風景印」

亀戸駅前郵便局

左に、JR亀戸駅前公園内の中央に設置されている造形作家松本哲哉氏が制作した3匹の羽のついた亀の像「HANEKAME’92」。中央には亀戸天神社の境内からも見ることができる「東京スカイツリー」。右に、歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれ、江戸時代より続く藤の名所である亀戸天神社の「藤の花」。

亀戸駅前郵便局(亀戸5-1-1 アトレ亀戸5F)

豊洲市場郵便局

日本最大の公設市場である「豊洲市場」の俯瞰を背景に、マグロ、トマト、きゅうり、人参、りんご。俯瞰絵の元絵は2012年11月27日に、都と市場関係者等で組織する新市場建設協議会が、豊洲新市場の施設計画を発表する際に使用した、東京都中央卸売市場が所有する「豊洲市場全体イメージパース図」。

豊洲市場郵便局(豊洲6-6-1)

江東亀戸七郵便局

左に、旧中川の河川敷に咲く紫陽花。1994年に江東区亀戸九丁目と江戸川区平井を結ぶ「ふれあい橋」が完成し、これをきっかけに東京大空襲犠牲者を慰霊する灯篭流しを行い、あじさい1,800株が植栽された。毎年6月には旧中川アジサイ祭りが開催。右に、「ふれあい橋」中央から見える東京スカイツリー。

江東亀戸七郵便局(亀戸7-38-5)

東京国際郵便局

右下に、万国郵便連合(UPU)の旗に描かれている絵。当局は千代田区大手町にあった国際郵便の交換業務専門「国際郵便交換局」が前身。日本の万国郵便連合加盟100年を記念して制作された「万国郵便連合加盟100年記念ポスト」も当局前に移設設置されている。左上に日本のイメージである富士山と桜。

東京国際郵便局(新砂3-5-14)

深川郵便局

右下に、清澄庭園内に設置されている、其角堂九代目の晋永湖が建てた、松尾芭蕉の「古池の句」碑。都指定名勝。「古池や 蛙飛びこむ水の音」と刻まれている。その背景には、「中洲の渡し」と呼ばれていた渡し場に架けられた清洲橋(国指定重要文化財)と渡し船。遠くに描かれているのは富岡八幡宮。

深川郵便局(東陽4-4-2)

新東京郵便局

左に、1977年東京都によって江東区内全域が緑化地区に指定された際、区花に指定された「サザンカ」。中央から右にかけて、筏師が鳶口を使って木材を操る仕事の過程から発展した民俗芸能「木場の角乗り」。無形文化財。右奥の筏師は最高難易度の演目のひとつである「梯子乗り」の準備をしている。

新東京郵便局(新砂2-4-23)

江東牡丹一郵便局

手前に、相生橋。石灯籠は、相生橋の中央に位置する隅田川唯一の人工島水上公園「中の島公園」内、日本庭園の技法「潮入り」を取り入れた「感潮池」に設置されている石造りの常夜灯。奥には、東京海洋大学越中島キャンパス内に展示されている、国指定重要文化財の灯台巡視船「明治丸」。

江東牡丹一郵便局(牡丹1-2-1)

深川一郵便局

上に、隅田川唯一の二層式の橋で、中央区箱崎町と江東区佐賀を繋ぐ「隅田川大橋」。上段は首都高速9号深川線。右奥に見えるアーチは中央区新川と江東区佐賀を繋ぐ「永代橋」のスチールアーチ。位置関係から、清洲橋からの視点。左手前に、日本最大の閻魔大王座像を有する法乗院の「深川えんま堂」。

深川一郵便局(深川1-8-16)

江東永代郵便局

江戸時代、倉庫地帯であった佐賀付近で盛んだった米俵や酒樽などの運搬から発生した余技に、種々の力自慢が加わって芸能として発達した、江東区登録無形民俗文化財で、東京都指定無形民俗文化財でもある「深川の力持ち」。絵は、演目のひとつである「七福神宝の入船」の演技。奥には「永代橋」。

江東永代郵便局(永代1-14-9)

江東南砂郵便局

筏師が鳶口を使って木材を操る仕事の過程から発展した民俗芸能「木場の角乗り」。無形文化財。描かれているのは最高難易度の演目のひとつである足駄を履いた「三宝乗り」。重ねているのは正月の鏡餅のお飾りに使われる三箇所に穴の空いた神事の祭具「三方」。背景は丸太が浮かぶ新木場の貯木場。

江東南砂郵便局(南砂4-1-12)

江東南砂団地内郵便局

奥に、渋沢栄一らが設立した汽車製造東京製作所の跡地に建設され、昭和50年(1975年)3月に入居を開始したマンモス団地として有名な「東京都住宅供給公社 南砂住宅」。手前に、治水需要から生まれ、1980年4月1日に開園した、江東区最初の親水公園「仙台堀川公園」。総延長は約3700メートル。

江東南砂団地内郵便局(南砂2-3-14)

江東区文化センター内郵便局

上に、区民のコミュニケーションの場として作られた施設「江東区文化センター」。下に、江東区役所の横を通り江東区文化センター前を通過する特別区道413号、東陽4-10付近から東陽4-7付近までの「コミュニティ道路」。並木や街頭、切り株やベンチに座る人々、公衆電話ボックスなどが描かれている。

江東区文化センター内郵便局(東陽4-11-1)

森下町郵便局

左に、芭蕉記念館の庭園に設置されている、芭蕉の「古池の句」碑。右に、中央区日本橋浜町と江東区新大橋を繋ぐ「新大橋」。歌川広重が「大はしあたけの夕立」の絵に登場させたことでも有名。関東大震災の際に隅田川の橋がことごとく焼け落ちる中で唯一被災せず、避難の道として多数の人命を救った。

森下町郵便局(森下1-12-6)

江東牡丹郵便局

上に、富岡八幡宮の境内に建っている大相撲関連の石碑「横綱力士碑」。裏面には歴代の横綱の名前が刻まれている。129代まで刻印可能(現在は73代)。野見宿禰神社の「歴代横綱之碑」とは異なる。下に、国指定重要文化財、日本最古の鉄橋「八幡橋」(旧弾正橋)。元々は中央区宝町の楓川に架橋。

江東牡丹郵便局(牡丹3-8-3)

城東郵便局

絵は、東京十社のひとつとして城東エリアに位置する「亀戸天神社」の風景でまとめられています。左上に、「亀戸天神社」の「拝殿」。右に、歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれ、江戸時代より続く藤の名所である亀戸天神社の「藤の花」。下に、歌川広重が名所江戸百景でも描いた「太鼓橋」。

城東郵便局(大島3-15-2)

江東区の「風景印」マップ

ギャラリー「風景印カード」