福住・幸せ酒場 福住1丁め1番地「ガパオライス」

グルメ

江東区福住の重要文化財的立ち飲み屋です。

タイ料理にハマり、タイの主要調味料を揃え、タイ米原理主義を説き、生のプリッキーヌの入手困難さを嘆き、パクチーの高級化に歯噛みし、タオチオの代わりに味噌を使うなと叫び、ナムソムの代わりに米酢を入れるなと泣く、私は昔、そんな人間でした。

幸せ酒場 福住1丁め1番地(福住1-1-7)
ガパオライス(500円)

「ガパオって普通は豚肉なんだろうけど、ウチのは牛肉なんだよね」
( ゚д゚)ホゥ
「辛いの嫌いだからあまり辛くしてないの」
( ゚д゚)ハハーン
「米も庄内産使ってる、おいしいんだもん」
( ゚д゚)ニャルホロ
「パクチーは嫌いな人もいてイチイチ訊くの面倒だから入れてない」
( ゚д゚)ウヒャー

と、タイ料理マニアにとっては致死量のブッコミを連続で入れられて、私的タイ心がボロボロになりながら食べ始めたところ、大変おいしかったので、すべてどうでも良くなりました。おいしさは正義。

あ、目玉焼きはオーバーイージーじゃなくて、オーバーハードでした。わかりますわかります、言いたいことはわかります。でも、つまらない形式にこだわっていたら人生損します。

最初にスプーンとフォークだけを渡されたのは地味にポイント高いです。卓上に箸も見当たりませんでした。もうタイ料理屋じゃん。

おまけに店内飲食だと1食たったの500円。

「バンコクでクーラーの効いたお店に入ったらこの値段で食えないでしょ」
( ゚д゚)オッシャルトオリ

今のタイの物価高騰は凄まじく、まさにお店の人の言う通りだったりします。500円って、今、135バーツぐらいですよ。

ここは福住の奥にある、固定ファンの多い立ち飲み屋。夜は結構な人気銘柄の日本酒や焼酎が、一杯5~600円程度で飲めるのと、カウンターには一皿300円程度のおつまみが並び、気軽に楽しむことが出来ると、とっても評判。

基本、テイクアウトで、全品600円。その日の仕入れ状況によってメニューは変わります。

今日のメニューは以下の通り。

本日のおすすめ★
★ガパオライス
★カオマンガイ
★グリーンカレー
✕★パネーンカレー
✕お刺身
牛タン
書きクリーミーフライ&ホタテフライ
ハンバーグカレー
煮豚

このうち、「ガパオライス」と「カオマンガイ」だけが、テイクアウトも店内飲食も可能です。理由としては、

「切ったりなんだりするのは、面倒だからもうお弁当に詰めてる」
( ゚д゚)ナルホドワカリヤスイ

で、少しだけお弁当を覗かせてもらったのですが、とても600円とは思えないような豪華さでした。

サラダにじゃこかかってるし、鶏肉でかいし、まぜごはんだし、ほうじ茶のパック付きですよ。すごくない?

「一時期はアルバイトを雇おうかと思ったぐらいお客さんが来てたんだけど、今は数十食程度しか出なくなったねー」

私は趣味でランチタイム徘徊をしていますが、最近は一部を除いてどのお店もびっくりするほど空いています。それでも決して安くないコンビニ弁当には未だに行列が出来ていたりして、個々の嗜好やミクロ経済、外食文化が直感では理解出来ないほど変容しつつあるのはヒシヒシと感じています。

生き延びましょう。こうしてお店をピックアップする行為が、少しでも何かの役に立っていると嬉しいのですが。

ごちそうさまでした!また来ます!今度はお弁当にするかなー。