賞味期限、なんとたったの30分!ゴッド・ファーザーも愛したシチリアの伝統的ドルチェです。
nicotto(深川2-29-8)
カンノーロ(300円)
筒状のペストリーを油で揚げてサクカリにして、リコッタチーズベースのクリームを詰めたスイーツです。クリームに両端にはクラッシュナッツがトッピングされています。たぶん、ピスタチオとアーモンド、っぽい。
クリームは、オーダーしてから詰めてくれます。なんとなれば、時間が経つとクリームがペストリーに浸透してしまい、サクカリが失われて、ヘチョペロクリーム菓子になってしまうからです。それでもおいしいかもだけど!30分とは言ってますが、理想的には受け取ったその場で口に放り込んでほしい!
そして、この「カンノーロ」、食べた時の歯ごたえ、舌触りの快感に加えて、鼻に抜ける香りがめちゃ最高。なにこの香り、超これください案件!
食べる時に少しでも強く持つと「ぱひゃ」って感じで割れてしまうので、取り扱い注意です。
ちなみに映画「ゴッド・ファーザー」に「カンノーロ」が登場するという話は有名ですが、「ゴッド・ファーザー」(PART1)ではセリフ上にだけ「カンノーロ」が登場します。ピーター・クレメンザの超有名なセリフです。
Leave the gun. Take the cannoli.(銃を置け、カンノーリを取ってくれ)
実は、その直前に、奥さん役の人物から、
Don’t forget the cannoli.(カンノーリを忘れず買ってきて)
というセリフがあったりします。「カンノーロ」は複数形になると「カンノーリ」。わたしと子供の分もちゃんと買ってきてねお父さん、って感じですね。さらに、筒状のペストリー菓子は銃砲にも似ていて、ここには、銃(暴力)で家族を養っているマフィア、という暗喩もあるのかな、と考えると、めちゃ面白いですね。
そして、「ゴッド・ファーザー PART3」では、マイケルの妹のコニーが、ドン・アルトベッロを毒殺するシーンに、今度は実際に「カンノーロ」そのものが登場します。
オペラ観劇の際に、コニーから「カンノーロ」をプレゼントされたドン・アルトベッロが、コニーに毒見をさせるシーンは超痺れます。
続いて、ドン・アルトベッロが立て続けに「カンノーロ」をパクパク食べるシーン。あれは、シチリアの伝統的お菓子で、彼のお気に入りという設定だった、というだけではなく、早めに食べないと食感が落ちるから急いで食べているのだと思われます。「カンノーロ」の特性を知っていると、あーなるほどなーと、さらに映画を楽しむことができるかも。
スイーツ好きで、まだ「カンノーロ」を食べたことが無い人は、要チェック!
そして、買ってその場でスグ食べたい!という方は、お近くのカフェでコーヒーなどをテイクアウトしてからお店に行くことをオススメします。メチャウマイゾ!