亀戸･Diamond Myanmar「チェーオー/豚」

チェーオー/豚（1000円）
Diamond Myanmar（亀戸2-24-6）

ミャンマー料理は、周辺国であるインド、バングラデシュ、中国、ラオス、タイの影響を受けつつ、多様な民族の食文化を反映した地域性を持ちながら、独自に進化を遂げてきました。ミャンマーでは、カレー、サラダ、麺類などが食卓の主役。中でもスープや麺料理では、「国民食」と言われるモヒンガーや、山岳地帯のシャンカウスエが有名ですが、中華の影響を色濃く受けたチェーオーも非常にポピュラーです。

ミャンマーの麺料理は、大きく分けて「ミャンマーオリジナル」「少数民族系」「ミャンマー式中華」の三系統に分類できます。

ミャンマーオリジナルの代表格：モヒンガー
少数民族系の代表格：シャンカウスエ
ミャンマー式中華の代表格：チェーオー

各麺料理の特徴

■ ミャンマーオリジナル「モヒンガー」
特徴：朝ごはんの定番。ミャンマーの“国民食”とされる
スープ：魚出汁（ナマズなど）＋レモングラス、にんにく、生姜、玉ねぎなどの香味野菜
麺：米麺（ビーフン）
具材：ゆで卵、バナナの茎、揚げ豆クラッカー（ペイガ）など
味：スパイス控えめで、魚介の旨味が効いたとろみのあるスープ

■ 少数民族系「シャンカウスエ」
特徴：シャン州発祥。ミャンマー北部の山岳地帯の影響あり
スープ：あっさり鶏出汁、またはトマトベース
麺：太めの平たい米麺
具材：味付きミンチ肉（豚・鶏）、ピーナッツ、漬物、ネギ、パクチー
味：トマトの酸味や香草の香りがアクセント。全体的にやさしい味わい

■ ミャンマー式中華「チェーオー」
特徴：ミャンマー風ホットポット、または中華風ヌードルスープ
スープ：鶏ガラや豚骨、時に海鮮など、中華風の濃厚スープ
麺：小麦麺が中心（中華麺・卵麺など）
具材：肉団子、ハム、内臓、うずら卵、野菜など、具だくさん
味：コク深くボリューミー。中華の影響が強い

「ちょっと贅沢に中華系でガッツリ食べたい！」というときには、チェーオーが人気です。都内のミャンマー料理店でも各種麺料理が楽しめますが、ミャンマー人のお客さんは、ほとんどがこのチェーオーを選ぶのだとか。

さて、そんな大人気メニュー「チェーオー」が食べられるお店が亀戸に出来ました！その名も「Diamond Myanmar」（亀戸2-24-6）。ダイヤモンドミャンマー…いい店名や…。

「チェーオー」には、大きく分けて、汁あり「チェーオー」と、汁なしの「チェーオーシーチャッ」（まぜそば風）があります。こちらのお店ではその両方が楽しめ、豚肉・鶏肉の選択も可能。

券売機は新札が使えない仕様なのでご注意を。お店の人が旧札に両替してくれます。

悩んだ末に選んだのは、メニュー左上のベーシックな「チェーオー（豚）」（1000円）。こちらです！

スープはあっさり鶏ガラベース、麺は細めの米粉ビーフン。具材は豚団子、焼き豆腐、青菜、鶏団子、モツなど、かなりの具だくさん。壁のメニュー写真を見ると、汁なしの「チェーオーシーチャッ」も負けず劣らずの盛りっぷり。

見た目も味もさっぱりですが、食べ進めるうちに——「あ、まだ豚団子ある」「え、また出てきた」「モツもまだいた」「うずらもう一個！」という感じで、かなりのボリューム感！

卓上に麻辣紳士&淑女用の調味料もありました。

青唐辛子色の方は、おそらく「カユッティーズィン・ンガンピャーイェー」。「カユッ」＝青唐辛子、「ティーズィン」＝マリネ、「ンガンピャーイェー」＝魚醤。魚醤に、青唐辛子、ニンニク、レモンなどを入れた、激辛爽やか調味料です。粗挽き具材が目に見える辛味調味料は必ずおいしい！赤い方は不明だけど、これも辛味と酸味が絶妙。

券売機を眺めていて気になったので、「ミャンマー風もつ煮」（700円）も注文。こちら。