看板の無い狭小居酒屋で至福の600円ランチ
ふく(亀戸6-60-2)
赤魚とがんも煮(600円)
ここ亀戸で半世紀以上も営業を続けているという居酒屋「ふく」。建物が比較的新しく見えるのは、2017年に建て替えをしたから。でも、建て替えにお金がかかり過ぎたので看板が作れなかった、とのこと。みなさん、いいですか。こういうネタは積極的に作ってばらまいていきましょう。鼻をいじりすぎてうっかり鼻血が出た話でも「僕はそのとき真っ赤な薔薇を吐いたんだ(囁」とかに言い換えていくことで伝説は作られていくのです。
昼時にはお店の前に譜面台のようなメニュースタンドが立ち、それが開店の合図となります。
私はまだ2回しか行っていませんが、確認出来ているメニューは、
肉どうふ
赤魚とがんも煮
しゃけ西京焼
さばやき
豚の角煮
いか大根煮
さんま開き
等、バリエーションも豊富そう。もちろんすべて600円です。ひゃー。
静かに引き戸を開けると、そこは対面席6席、一人用カウンター席4席の狭小店。奥にお店の人が控えていて、入ってすぐ「あい、なんする?」と聞いてくるので、お店の前で決めておいたメニューを宣言しましょう。
注文後、程なくして料理が乗ったお盆を持ってお店の人が出てきます。狭い店内なので、お店の人にわざわざテーブルに置いてもらうのではなく、自ら受け取ってください。
初回オーダーは「赤魚とがんも煮」でした。正直、初回はあまり期待していなかったのですが、出てきた料理を見て驚愕。これで600円ですよ?
あまりに感動したので、翌々日にもランチでお伺いしました。次にオーダーしたのはファンも多いという「豚の角煮」。これもすごかった。
自分が料理を趣味でやっていて良かったと思うことは、眼の前にある料理がどれぐらい手間がかかっていて、どれぐらい価値のあるものかが、ある程度分かるようになったことです。安くてウマくてあー良かったね、だけでは終わらない世界がそこに(以下略)
さて、12時を過ぎると、お店の前にわらわらと行列が出来るので、できる限り早めの来店をオススメします。
ごちそうさまでした!また来ます!