自宅デリバリーはもちろん、公園ピクニックテイクアウトにも最高かも!
忍者パスタ(北砂3-32-18)
熟成ミートソース(850円)
ファストフード中華のテイクアウトによく使われる独特な形状のペーパーボックスは、元々「Oyster pail」という名称で20世紀初頭に牡蠣の持ち運び用に考案されたものです。現在では「Chinese Cartons」と呼ばれており、昔日本で放映されていたアメリカのドラマで警官が夜食を食べるシーンに頻繁に登場していたことから「何か知らんがあの紙箱に入った美味そうなものを食べてみたい!」という人たちが大量に発生したことで、その存在が広く知られるようになりました。
そんなオールドスタイリッシュなテイクアウトボックスでパスタを楽しむことが出来るお店が2022年2月1日(火)、砂町銀座のど真ん中に出来ました。その名も「忍者パスタ」。
短時間で茹で上がる特殊なパスタを使用していて、オーダーしてから数分で商品を受け取ることが可能です。まあ、このご時世ですので、オーダーの殆どはUber Eatsなどのデリバリーと思われ、店頭で商品を購入する人はあまり見かけません。店舗がある砂町銀座初のクラウドキッチン「FOOD STALL」には、知る人ぞ知る「ステーキ重くまき」や「カレーtoスパイス」が入居していて、どの店もデリバリーが中心となっています。
しかし、やはり直接お店に伺うと、まったく聞いたことのない、”シナモンあんこのアイス最中”「グラグラもなか」とか、”ミートパイ”「プルポ」とかに出会えたりするので、やはり積極的に直接訪問はすべきだなあ、と思ったり思わなかったり。「グラグラもなか」「ブルポ」に関しては、今回はお店初訪問なので、代表的メニューをオーダーしたく、今日は涙を飲んでパス。写真は載せておきますね。「わんちゃんのおやつ」と一緒に。
今回オーダーしたのは、おそらく一番人気であろう「熟成ミートソース」(850円)と、写真が映えそうな「釜飯風パエリア」(950円)です。
「実は今日、スズキがあります。150円ですが、いかがですか?」
「ください!(即答してますが、よく理解していません)」
実はこの時点では何を言われたかまったく理解していないのですが、お店から勧められたものは断らないがモットーなので、OKしておきました。この調子なので、マクドナルドの買い物では必ずサイドメニューが増え、コンビニの買い物では必ずホットスナックが増えます。
「お召し上がりになる時間はどのぐらいですか?茹で加減を調整出来ます」
聞くと、例えばテイクアウトで時間が経った後でも、レンジで加熱して美味しく食べれるような調整が可能とのこと。芸が細かい。なるほどなー。
待っている間、店頭にある”ご自由にお持ちください”メニューを取って見ると、「メニュー以外のきまぐれ惣菜やデザートなども店頭で販売しております」の記載が。なるほどなるほど、さっきの突発的な「スズキあるよ」は「きまぐれ惣菜」ということか。大好物の「クラムチャウダー」なんかもメニューにあり、もう少し寒くて、オイスタークラッカーまで付いていたら即買いしていたことでしょう。危ない危ない。それにしてもテイクアウト&デリバリー専門店にしては隠しネタ多くない?
周囲の写真を撮っていると、オーダー品がすぐに出てきました。おそらく5分はかかってないです。
「マドレーヌ、おまけで入れておきます」
「ありがとうございます!(また即答してますが、よく理解していません)」
近所の下町おばあちゃんからお菓子の差し入れでもあったのでしょうか(後にこれが大きな勘違いであることが判明。ちゃんとお店で焼いていた人気商品でした)。至れり尽くせりの対応に申し訳無さを感じながらありがたく受け取り、自宅に帰還。
ということで「熟成ミートソース」がこちら。
少し皮の硬いサルシッチャ風ソーセージと、コロン、どころじゃなくて、ゴロン!と、ふわふわのハンバーグがミートソースに入っていて、ソース自体はとても良い香りで粗挽き挽肉の存在感が強く、パスタによく絡んで美味。あれ?これ具材抜きでミートソースだけで良くね?と思うぐらい濃厚で満足度が高いです。
次に、「釜飯風パエリア」がこちら。
今回は通常のパエリアに加え「スズキ」トッピング(+150円)バージョンです。具材だけで一食分のお弁当が賄える量です。スズキの存在感も大きいのですが、ムール貝が2個も入っている上に、赤と黄のパプリカに混ざって鶏肉がゴロゴロ入っています。種を避けたレモンの切り方がプロですね。ほほう、これはこれは、と思って、皿に盛ってみました。
米を合わせると、2食分はあると思います。どひゃー。
食べながら色々と調べてみると、なんとこのお店、コロナ禍真っ最中に千葉にオープンした人気店「スペインバル ベジャ」(千葉市花見川区幕張本郷1-14-7)のスピンアウト店でした。砂町銀座の「忍者パスタ」オープンと同時に千葉のお店の方は一時的に休業していましたが、先日3月25日(金)に再開したとのことです。めでたい。
道理で色々と芸が細かいし、イレギュラーなメニュー展開も多様な仕入れが発生する実店舗を展開されていた方ならではのムーブっぽくて、深く納得しました。ちなみに、オマケでもらったマドレーヌもお店の手造りで、これ目当てのリピーターもいらっしゃるとのこと。下町おばちゃんのお土産のおすそわけかと勘違いして大変失礼いたしました。
なんかもう、色々、実際に行ってみたり食べてみたりしないと、わからないことだらけですね。「砂町銀座の面白そうなお店」という入口で全然良いと思いますので、ご興味のある方は一度足を運んでみてください。これからの季節、”シナモンあんこのアイス最中”「グラグラもなか」を食べながら砂町銀座をブラつくなんて、とても良いと思います。外出が億劫な方は是非デリバリーでオーダーを。
今回、色々書いてしまいましたが、くれぐれも「おい、スズキあるんだろ、出せよ」とか「マドレーヌタダでくれよ」と言うような無粋なことはゼッタイ、ゼッタイしないように。今回はタマタマです。タマタマ。
たかち(@jp_B543)さん、こちらからは以上です。
あと、これ、地味に重要情報なんですが、忍者パスタのテイクアウトパッケージに水をかけて丸めると、めっちゃコンパクトに出来て、ゴミ箱を圧迫せず捨てられます。
これぞ隠遁の術。ニンニン。