至高の和ラーメン。和食職人歴35年。
板前ラーメン青山あそこ(北砂4-39-8)
あんきもラーメン(1200円)
複雑な和ダシスープに絶妙な火入れのあん肝がゴロン。そのままパクリでもスープに溶いてもめちゃウマ。メニューには美味そうな一品料理が並ぶ。「居酒屋」として見たとき、このラーメンは締め用のメニューというより一品料理としての完成度。
これは私の経験値の低さが問題なのだけれど、このスープの色やトッピング具材の見た目は、このお店の他のラーメンにも共通していて、実は、とても「美味しそう」には見えなかった。他の店頭のメニュー写真もこの感じなので入店するまで時間がかかった。
しかし、一般的なラーメンとはちょっと異なるので安易に比較してはいけない。これは間違いなく高度な和食メニューのひとつです。脂による脳へのドーピングで食べさせるのではなく、あくまで濃厚な和ダシで勝負している。もちろん、人によって好き嫌いはあると思いますが。
板前ラーメン青山あそこ(北砂4-39-8)
白子ぽん酢(800円)
あん肝も白子も火入れが肝心ってことで、あんきもラーメン食べた後にブラックニッカハイボール(600円)と白子ぽん酢(800円)をオーダー。ガチガチの冷凍ジョッキがよき。やはり白子の絶妙な火入れ最高。プリトロはよくあるけどツルプリトロはあまり無いのよ。すごい。
ツルプリトロについて補足すると、白子の鮮度が良かったり作りたてだと、白子の表面にハリがあって、唇や舌先に当たったとき表面がツルッとしているのが感じられるのです。
これが一品料理メニュー。
初っ端に「鹿刺」(1000円)が載っていて、「和牛とうにの握り」(1000円)や「香箱蟹」(2000円)とかあるの、「ラーメン屋」として見ると尋常ではない。季節モノ食材では、今、「松茸」があり、「焼松茸」や「松茸茶碗蒸し」などが壁メニューにあり、オーダーすれば「松茸ラーメン」も可能。
このお店が砂町銀座にあるの、ちょっとした奇跡かもしれん。