東陽・花村「志の田そばと半かつ丼セット」

グルメ

創業明治25年、洲崎の四つ角、132年の歴史を持つ老舗。

花村(東陽3-5-8)
志の田そばと半かつ丼セット(1050円)

お店がある永代通りと大門通りが交差する東陽三丁目交差点は、地元では「州崎の交差点」と呼ばれています。

お店のショーウィンドウには、メニューと食品サンプル、そしてまだ州崎遊郭が全盛期であった昭和9年の写真が飾られています。「もり かけ」と書かれた看板も写っていますね。

ランチタイムは大賑わいで相席多数ですが、夜の部の開店直後は空いていて、テレビも高校野球を流したりなどしていて、大変居心地がよろしい。お店の人のテキパキとした動きは無駄がなくキレがある。たいへんよき。

こちらが看板メニューの志の田そばのセットです。今日は、志の田そばと半かつ丼セット(1050円)

「志の田そば」とは、天かすとネギ、甘辛くしみしみに煮た油揚げが入った蕎麦つゆのそばのこと。蕎麦つゆは辛めで濃く、この塩っけ目当てに通う江戸っ子さんが多数。

蕎麦はニ八蕎麦。最近このバランスが好みで、スーパーで買う蕎麦もニ八蕎麦を買うことが多いです。絶妙よね。

そして、こちらが「志の田そば」の蕎麦つゆでございます。天かすたっぷりなので、最初は蕎麦がつゆに沈みません。辛めの濃いつゆを蕎麦に乗せるようにつけて食べる感じ。ウマイ。

半かつ丼もめっちゃおいしいです。こちらも少し味付けが濃い目ですが、酷暑で塩分を失った身体に染み込みます。逆に香の物が塩分控えめで、これも、ウマーイ。

ちなみに、「志の田そば」の由来は、大阪今泉の信太森の白狐の大好物が油揚げという伝説から、「信太」→「志の田」となった説があります。大阪なので元々は「志の田うどん」。関西の「白醤油」が「白狐」を表していたのであろうなあ、と思われ、その後、名前だけが独り歩きし、江戸で人気の蕎麦に応用され、関東の黒い醤油に出会って原型を失ったのかもしれません。面白いね。

食べ終わった絶妙タイミングで蕎麦湯が登場。さすが。辛めのつゆで蕎麦湯も捗ります。

ここまで読んでくれた方に、オトクな情報を。

この辛いつゆで蕎麦をもっと食べたい!と思ったアナタ。メニューには載ってないですが、蕎麦の量を増やす呪文(有料)があります。

「普通」に+100円で「大盛」、さらに+100円で「特盛」、そこに+100円で「特々盛」、加えて+100円で「超特盛」、最後に+100円で「超々盛」が可能です。

普通 → 大 → 特 → 特々 → 超特 → 超々、の順ですね。

さらに!もり蕎麦は通常はもちろん「ひやもり」ですが、熱々の「あつもり」も可能です。

さらにさらに!そばつゆも通常は冷たいのですが、温かい「つゆあつ」も可能。

「『特々』で『あつもり』の『つゆあつ』!」なんて頼み方もできちゃいます。まあ、そばが伸びそうなので、あつもりの場合の蕎麦の増量はオススメしませんが。

ごちそうさまでした!また来ます!