平野・Sani’z Language and Art Cafe「地中海料理弁当」

グルメ

知ってほしいけど荒らされたくない。驚愕の地中海料理弁当。

Sani’z Language and Art Cafe(平野2-11-5)
地中海料理弁当(750円)

ここにこんなお店があるとは驚き!SNSで教えてもらって、公式サイト(http://www.wondersani.com)を見て、是非店内で食事してみたい!と訪れたところ、店内ランチは12時からです、とのこと。また来ます、と伝えて階段を降り、建物の外に出る。うーん、どうしようかな、と思案していると、目の前の歩道に小さなテーブルが出され、お弁当が置かれ始めた。そういえば、お弁当も売っているとの情報も聞いていた。

販売している方は多分saniさんではないと思う。シェフ?共同経営者かな?テーブルを指差し、何がありますか?と尋ねると、優しい口調の日本語で丁寧に説明してくれた。いや、これが本当に優しくて心地よい響きの声なので、あ、このひと好き!が発動。

左から、鶏肉を使ったモロッコ料理、白身魚を使ったレバノン料理、牛肉を使ったスペイン料理、とのこと。おそらく店内メニューの地中海料理ランチプレートをそのままテイクアウト出来るようにしてあるようだ。レバノン料理なんか食べたことなかったので、即「レバノン弁当」(勝手に命名)に確定。750円。安い。PayPayでも支払可能。

おそらくこの3つの「弁当」は、各国の代表料理のアレンジだ。すべてにアレンジポイントがあった。

レバノン料理で有名なのは、スパイスの効いた魚の炊き込みご飯「サヤディエ」。魚の下にはレンズ豆が敷かれていて、お店の人はそこを指差して「ヘルシーにしようと思って」と、何故か恥ずかしそうに説明してくれた。好き。

モロッコ料理で有名なのは、スパイスの効いた鶏のオーブン焼き「モロッカンチキン」。この「モロッコ弁当」にはじゃがいもと玉ねぎをアレンジで入れているとのこと。

スペイン料理で有名なのは、カタルーニャ州の牛肉の赤ワイン煮込み「フリカンド」。この「スペイン弁当」ではピーナッツソースを使っているそうだ。あまり聞いたことの無いアレンジ方法。

副菜はオリーブとピクルス、そして、ナス。実はナスは地中海周辺の収穫量が高く、地中海に面する各国で様々な料理が作られている。ボイルしたナスにポテっと添えられているのは、多分、白ごまで作ったタヒニソース。と、すれば、これはイスラエル料理だ。

ご飯はインディカ米を炊いたパエリア風。これらの料理に合うのはこれしかない。乾燥じゃない唐辛子が一本乗っているのも非常にポイントが高い。

地中海料理ってすげえ!

興奮しながらすぐ完食。大変おいしかった、ごちそうさまでした!

スパイシーでヘルシー、味わい深い異国の風味に陶酔。この値段でこれが味わえるのは、ちょっと何かの間違いだと思うし、ふとしたきっかけで大人気になって行列が出来る恐れがあるので、今のうちにしばらく通ってみよう。

最後に、写真を撮らせてください、とお願いしたら、「ワタシ写真?ワタシ写真?」と戸惑いながら、ポーズをとってくれました。やっぱ好き!