亀戸・擠破門麻辣燙「麻辣燙と烤冷面」

グルメ

亀戸三大ガチ中華店のひとつ。好吃的麻辣燙担当。

擠破門麻辣燙(亀戸5-15-3-2F)
(麻辣燙)自選(680円~)烤冷面(480円)

擠破門麻辣燙、チーポーモン マーラータン、と読みます。

お店の入りにくさは亀戸ナンバーワン。まず路面側の情報量が多過ぎて、一旦ここで怯みます。めげずに細い階段を上ると、すぐ右手にお店の入口があります。そのまままっすぐ進むと「トンテキ食堂8」さんがありますので、それはそれで。トンテキおいしいし。

今の時期は、ほとんどがデリバリー対応らしく、業者対応用ワゴンが入口を塞ぐように置かれていて入店出来ないようになっています。たまたまワゴンの位置がズレていて、ひょろっと入り込んで店内で食べられるか尋ねると、お店の人が一瞬戸惑いながら店内をざっと片付け、OKしてくれました。すいません、大変ありがとうございます。

この日、座ることの出来た席は窓際に数席。座った席には調味料類と、小さい下敷きのような「選び方法」と書かれたメニューが置かれています。あとから気づきましたが、スマホオーダーも出来るようになっていてQRコードが貼られていました。まあ、後述しますが、あまり意味が無いです。

メニューには、

①まずは好きなトッピングを3品選んでください。
②スープと麺の種類を選んでください。
※麺は牛筋麺、板春雨、春雨から一品を選んでください。
※トッピングの内容はスタッフ迄お尋ねください。

と、書かれています。

さて、早速ですが、トッピングの一覧らしきものは店内に一切ありません。メニューにはスタッフに尋ねろと書いてあるので、Uber Eatsのオーダー音が鳴り響く店内を走り回っているお店の人に訪ねたところ、こっちだ、と案内されたのは店内に置かれた業務用冷蔵庫。中には串や小皿、小袋に入れられた食材が並んでいます。

そして、「これを使う」と、お店の人から渡されたのは、店の片隅にあった白いプラスチックのザル。中国や台湾の、どうしてもオーダー方法がわからず敬遠していた屋台で、たしかにお客さんがザルとトング持って食材選んでたなあ、あー昔からやってみたかったやつだ、なるほどこれはこういうシステムであったか、とホクホクしながら食材選び。

獅子頭(肉団子串)、蜂巢胃(ハチノス串)、丛生口蘑(シメジ)の三品をザルに入れて、お店の人に渡します。絵面がしょぼいのはご勘弁。多分、練モノとか猪血(豚の血の豆腐)とかハムとか野菜を入れた方がサマになります。

次は麺の選択。メニューには牛筋麺、板春雨、春雨から選ぶと書いてあったので、牛筋麺にしようと「麺は…」と言うと、すかさずお店の人が「ここから選べる」と店内の壁の鏡に書かれた別メニューを指差しました。

①寛粉
②中粉
③細粉
④方便面
⑤黄面条
⑥刀削面
米銭 200円 1份
牛筋面 200円 1份

はい、きました。ガチ中華名物、初見殺しメニューですね。しかも鏡に簡体字手書きなので難易度MAXです。下に翻訳しておきます。

①平麺
②中細麺
③細麺
④インスタント麺
⑤とうもろこし麺
⑥刀削麺
米粉細うどん 200円 1玉
コシ強うどん 200円 1玉

しばし悩んだ後、普段はあまりオーダーしない「⑤黄面条(とうもろこし麺)」を選択。初心者の方は「牛筋面」をオススメします。日式ではあまり出会えない感動的なツルシコ麺が味わえます。牛筋は入ってないです。

席にQRコードでオーダー出来るシステムはあるものの、麺で値段変わるし、具材を増やせば値段変わるし、おつまみの追加オーダーぐらいにしか使えないかもですね。

店内にはUber Eatsのオーダー音は断続的に店内に鳴り響き続けていて、「時間かかるけどいいか」と聞かれたので、全然問題無い旨伝えました。

待っている間、Uber Eatsの配達員が入れ替わり立ち替わり訪れ、オーダーナンバーを告げ、品物を引き上げていきます。「カバン、大きいか?」とお店の人が毎回確認している理由は、このお店の1回の注文内容の品数が異常に多い傾向がある(多分、グループでたくさん注文している)のと、Uber Eatsの配達員は商品が一回で持ちきれない場合、管制室にアラートを出してややこしくなるのと、その責任がお店側になったりするルールがあるので気を使っていることが伺えます。要するに、配達員への気遣いが必要なぐらいデリバリーオーダーが多く、このお店が人気だということですね。それ以外は近隣の方がテイクアウト目的に頻繁に訪れます。すごいなー。

出てきた麻辣燙はめっちゃ想像通りの麻辣燙でした。ホンモノです。事前に辛くしてくれ、とお願いしていたので、すごく麻辣です。ウレシー!ウマーイ!

なるほどこれは、と思ったので、すぐにお店の人に「これも追加でください!」とメニューの「烤冷面」を指差しました。「ソーセージに玉ねぎにパクチー、大丈夫か?」と確認してくれたので、また、全然問題無い旨伝えます。ほんと、都度確認してくれるのめちゃくちゃ優しいですよね。感動。

「烤冷面」は1990年代に黒竜江近辺で発明された比較的新しい中華ストリートフードで、日本語で「焼き冷麺」と紹介されることがあります。確かに「麺(シート)」は使われていますが、その翻訳だとイマイチピンときません。ストリートだし、ソーセージも入っているし、言ってみれば中華麺ホットドッグって感じが一番わかりやすいかも。麻辣で、麺はモチモチ、玉ねぎシャクシャクで、食後に不思議な満足感があります。

麻辣燙をすすり、烤冷面をパクつき、めっちゃ楽しい時間を過ごせました!我吃飽了、都很好吃、謝謝!

他にも色々トライしたいメニューがあるので、また来ます!

勝手に亀戸三大ガチ中華店入りさせて頂きましたが、あくまでも個人の感想です。念の為。

ちなみに、私が勝手に決めた亀戸三大ガチ中華店を以下にまとめておきます。

一品軒(亀戸5-21-13)
https://minamisuna1.com/62/

亀戸刀削麺(亀戸5-16-21)
https://minamisuna1.com/470/

擠破門麻辣燙(亀戸5-15-3-2F)

三店舗とも初見殺しの外観でめっちゃおもしろいですね。