大島・刃物研ぎセンター

新店舗

2024年6月3日(月)にオープン。区内に分散していた包丁研ぎの達人たちが砂島橋のたもとに集結!

刃物研ぎセンター(大島5-21-14)

7~8年ほど前、江東区内で包丁研ぎをしてくれるお店を検索したことがあるのだけれども、当時は色々とあやふやな情報が多く、大島あたりで時々研いでるかも程度のものばかり。その中に「亀戸包丁砥ぎ処」という立派なWEBサイトがあり、連絡先も受付日時もちゃんと記載されていて、電話をかけてから南砂一号に新聞紙でぐるぐ巻きにした包丁を乗せ、亀戸に向かった記憶があります。

場所は水神小学校の近く、須藤さんという方のご自宅です。呼び鈴を押して出てきた須藤さんに包丁を預けると、包丁を見た須藤さんが「木屋さんのか…」と一言つぶやいたのが印象的でした。包丁は10年以上も前に日本橋で購入したもので「日本橋木屋」という銘が入っているのです。

亀戸を少しぶらついた後、須藤さん宅に戻ると、ピカピカな包丁が現れ、買ったときと同じ切れ味に戻っていました。「今度持ってくるときはこれを使いなさい」と、牛乳パックの厚紙で作られた包丁鞘ももらいました。

さて、今回、刃物研ぎセンターを訪れたのは、フォロワーさんの情報提供がきっかけでした。そろそろ家の包丁も砥がなければ、と思っていたところなので、よっしゃ!と南砂一号に新聞紙でぐるぐ巻きにした包丁を乗せ、大島に向かいました。

「刃物研ぎセンター」は「公益社団法人 江東区シルバーセンター 大島作業所」の建物を活用しており、砂島橋のたもとにあります。砂島橋はスロープの長い特徴的な橋で、そのスロープの下の空間を有効利用した、あ!こんなところにあったのね!という場所です。

作業所に入ると、その日は3人の達人が待機していました。部屋の中央には、砥石と道具箱が置かれた作業台が3つ並んでいます。

明るくてゆっくりと時間が流れていて、大変良質なパワースポットのような場所です。

どの達人がどの包丁を担当するかはその場の空気で決まるらしく、受付をしてくれた知的な銀縁メガネの方の背後にススッっと近づいてきた方が、興味深そうに包丁を覗き込みました。シルバー人材センターのマスコットキャラ「シルバーくん」のキャップをかぶっています。

「木屋さんのか…」

聞き覚えのある声!走る電流!えっ!と思って名札を見ると「須藤」という名前。わー!「亀戸包丁砥ぎ処」の須藤さんではありませんか!と冒頭の記憶が一瞬にして蘇ったというわけです。

聞くと、これまで区内バラバラの場所で活躍していた包丁研ぎの達人が、この「刃物研ぎセンター」のオープンで一箇所に集まったとのこと。いやこれ、すごいことですよ、奥さん!

許可をもらって作業中の写真も撮らせていただきました。かっこいい!

慣れた手つきで15分ほど、木屋さんの包丁は、また同じ達人の手によって生まれ変わることができました。感謝感激。

ウチの子の仕上がりはこんな感じ。

そうそう、牛乳パックの包丁鞘も健在でした。すばらしい。

作業価格も格安です。18cmの包丁までは800円、21cmまでは1000円。この値段で包丁を砥いでくれるところは他にありません。

さて、夏野菜のおいしい季節です。住民のみなさま、ありとあらゆる刃物を持って刃物研ぎセンター(大島5-21-14)へ向かいましょう。めっちゃスッキリしますよ!

よろしくどうぞ!